BCGワクチン
尚、乳幼児期早期にBCGを接種することで約80%が予防できます。
4種混合ワクチン
また、発症後2~3週間して菌の出す毒素により、心筋炎や神経麻痺を起こすことがあります。
百日咳は、百日咳菌の飛沫感染で発症します。風邪のような症状ではじまり、咳がひどくなり、連続的に咳こむようになります。咳のあと急に息を吸い込むので、笛を吹くような音がでるのが特徴です。ジフテリアと異なり高熱は出ません。
乳幼児の場合は、咳で呼吸困難になることが多く、チアノーゼ(血中酸素が不足して皮膚が青黒くなる症状)や、けいれんが起きることがあります。また、肺炎や脳炎などの重い症状を併発ことがあります。
破傷風は、土の中に潜んでいる破傷風菌が傷口から感染して発症します。菌の出す毒素のため、けいれんや口が開かないなどの症状が起こり、その後の処置が遅れると生命に関わります。
破傷風菌は、気づかない程度の軽い傷から感染することもありえますので、予防接種で免疫をつけておくことをお勧めします。
ポリオ(小児麻痺・急性灰白髄炎)の病原体であるポリオウイルスは、口から体の中に入ります。ポリオウイルスが飲食物や手などに付着して口の中に入るようなことが考えられます。ほとんどは修正免疫ができ症状が出ません。しかし、発症した場合はウイルスが血液を介して脳・脊髄へ感染し、200~1000人に1人の割合で麻痺をひき起こし、ポリオウイルスに感染したうち、1%未満が、弛緩性の麻痺(麻痺型)となります。また、風邪に似た症状を呈し、発熱、頭痛、嘔吐が現れ、ひどい場合は呼吸困難により死亡するケースもあります。尚、ポリオという病気は、日本ではもうほとんど感染例がなくなっています。
ヒブワクチン
小児用肺炎球菌ワクチン
小さなお子様は肺炎球菌に対して抵抗力を持っていませんが、肺炎球菌ワクチンを接種すると抵抗力ができるようになるので、一番これらの病気にかかりやすい年齢に肺炎球菌からお子様を守ってあげることができるようになります。
ロタウイルスワクチン
主な症状は嘔吐と下痢ですが、ノロウイルスよりも発熱を伴う場合が多く、重症度が高いとされています。通常1歳を中心に流行がみられますが、保育所、幼稚園、小学校などの小児や、病院、老人ホーム、福祉施設などの成人でも集団発生がみられることがあります。
MRワクチン(麻疹・風疹ワクチン)
尚、麻疹患者様の1万人に1人が亡くなるとも言われておりますが、予防接種をすれば、合併症はほとんど発症しませんので、ぜひ予防接種を受けましょう。
風疹は、感染している人の咳・くしゃみなどによって、病原菌が飛び散り、これを吸い込んで感染を起こすことにより発症します。感染してから症状が出るまでの潜伏期間は2~3週間。軽い風邪の症状から始まり、発熱、発疹、首のリンパ腺が腫れるといった症状が出ます。
発疹も熱も2~3日で治ることから「3日はしか」とも呼ばれています。ただし、年長児や成人の場合は重症になることが多く、2~3日では治りにくくなります。また、妊婦さんが妊娠初期に感染すると、先天性風疹症候群と言う多発奇形の赤ちゃんが生まれることもあるので、免疫をつけておく必要があります。
水痘ワクチン
水痘のウイルスは回復後も長く体内に持続感染する性質があり、何かのきっかけで再活動すると、帯状疱疹となって現れます。
通常、お子様がかかった際の合併症もまれで、経過も軽くすみます。ただし白血病や悪性腫瘍、大量のステロイドホルモンを服用しているお子様などは免疫機能が低下しているため、症状が重くなります。
1回の接種では50%の予防効果といわれており、日本小児科学会では2回接種を推奨しています。
おたふく風邪ワクチン
また、成人男子がかかると睾丸炎を起こすことがあり、成人は症状が重くなりますので、おたふく風邪にかかっていない方は予防接種することをお勧めします。尚、睾丸炎になると不妊症になると言われますが、通常は片方の睾丸のみの炎症なので、妊娠能力の障害は10数%ぐらいです、実際完全な不妊症になる例はあまりありません。
日本小児科学会では、2回の接種を推奨しております。
日本脳炎ワクチン
感染すると大部分が死亡したり、重度の後遺症を残します。尚、潜在期間は約5~15日で、症状は頭痛、発熱、嘔吐、意識障害、痙攣、麻痺等です。
インフルエンザワクチン
インフルエンザにかかった人が咳やくしゃみなどをすることにより、ウイルスが空気中に広がり、それを吸い込むことによって感染します。典型的な症状は、突然の高熱、頭痛、関節痛、筋肉痛などで、喉の痛み、咳、鼻水などもみられ、普通の風邪に比べて全身症状が強いのが特徴です。
特に、ご高齢者の方や慢性疾患をお持ちの方は、気管支炎や肺炎などを合併し重症化することがありますので注意が必要です。